- cpp26[meta cpp]
このページはC++26に採用される見込みの言語機能の変更を解説しています。
のちのC++規格でさらに変更される場合があるため関連項目を参照してください。
C++26では、関数をdelete宣言する際に、その理由をコンパイル時文字列で指定できるようになる。
// 別名の新たなAPIを用意する場合に、そちらに誘導する
void newapi();
void oldapi() = delete("This old API is outdated and already been removed. Please use newapi() instead.");
template <typename T>
struct A {/* … */};
// 一部のオーバーロードが危険であるために禁止する場合
template<typename T>
A<T> factory(const T&) {/* process lvalue */}
template<typename T>
A<T> factory(const T&&) = delete("Using rvalue to construct A may result in dangling reference");
// 一部の自動定義される特殊メンバ関数が
// 低パフォーマンスを引き起こすために禁止する場合
struct MoveOnly {
// … (with move members defaulted or defined)
MoveOnly(const MoveOnly&) = delete("Copy-construction is expensive; please use move construction instead.");
MoveOnly& operator=(const MoveOnly&) = delete("Copy-assignment is expensive; please use move assignment instead.");
};
これまでは削除理由を指定できなかったために、ユーザーが誤って削除済み関数にアクセスした際に「エラー!:削除された関数を呼び出そうとした」という情報しか得られなかった。削除理由が指定できるようになることで、その設計意図をユーザーに伝えられるようになる。